今回もティナ―シャの揺れる心が中心で、それとレオノーラ（呼ばれぬ魔女）の登場です。
ティナ―シャの想いと力
ティナ―シャの想い
オスカーとティナ―シャはついに心も体も結ばれましたね❤
純潔を失うことで、ティナ―シャは精霊術士として必要とする魔力量が増えてしまうということでしたが、ティナ―シャには特にそれほどの障害ではないようです。
ティナ―シャが結婚したくない理由は、オスカーもかなりな魔力量を持っている（幼い頃 強力に封印されている）ので子供が生まれた場合、二人の魔力を受け継ぐ為 女の子だと魔女になる確率がかなり高いということでした。
管理人蒼雫のプチ知識
ティナ―シャが魔女になったのは、トゥルダールを滅ぼした膨大な魔力を取り込んだためでした。
ティナ―シャ以外の四人の魔女たちも後天的な原因で魔女になったそうです。
魔女の力を持った子供を身ごもれる女性はいないので、『生まれながらの魔女はいない』ということでした。
しかしティナ―シャならそれが可能なのです。
オスカーの「最初から可能性を奪うな。生まれる機会をやってくれ」の言葉が心に刺さりますね。
管理人蒼雫のプチ知識
これはオスカーの父親に聞いた話だそうですが、
オスカーの母親は、かなり多くの魔力を持つ魔法士で名前は「ロザリア」と言い、生まれたばかりのオスカーの魔力を封印したとのことです。
オスカーの母親はオスカーが五歳の時に亡くなっているとのことですが、オスカーは母親の記憶が全くないそうです。
何か作為的な感じがしますね。
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ティナ―シャの力
新年の祝祭は、城都の外（東の神殿）で行われる為、ティナ―シャは神殿までの道中が収まるほどの大規模な防御の為の魔法構成を予め組んでおきました。
（熟練の魔法士も驚くほどの ティナ―シャしか扱えない構成だそうです）
その魔法構成には、範囲内では許可した魔法士しか魔法が使えない、そして構成範囲内の状況全てを術者（ティナ―シャ）が感知するという二つの効果があるそうです。
ティナ―シャが自分が出来る限りの防御を施したした理由は、前回のオスカーを暗殺しようとした者を警戒したせいでした。
神殿からの帰り道でティナ―シャの知覚に引っかかった者がいましたが、逃げられたようです。
その視線に感づいたのは、ティナ―シャとオスカーだけでした。
オスカーの感覚も鋭くなったいるということですね、ティナ―シャの訓練の成果でしょうか？
ティナ―シャは巨大な構成を維持していたため、祝祭が終了した時は、かなり疲労していたようすでした。
新しい登場人物
トラヴィス
最上位魔族で【魔王】と呼ばれる者、その魔力は強大で性格は気まぐれです。
ティナ―シャと軽口を叩く関係のように見えますが、以前ティナ―シャがガンドナからトラヴィスの討伐依頼を受けた時も、退けることしか出来ずティナ―シャも深手を負ったそうです。
今回はオーレリアの後見人として現れ、オーレリアを守ることに徹しているようです。
トラヴィスとティナ―シャはお互いに以前とは少し変化していることを認めていましたね。
オーレリア
ガンドナ王国の王族です。
そしてオーレリアは、生まれた時から『望まれない異能』を持っているとトラヴィスが言っていました。
そして「生まれる前からあれこれ悩むよりも、生まれてから辛さや楽しみを分け合うことを子供は望んでいるのではないか」とのオーレリアの言葉がティナ―シャの心に響いたようでした。
さらにオスカーの「子供に生まれる機会を与えてやってくれ」という言葉も思い出されますね。
オーレリアはティナ―シャが魔女だと知りながら、物怖じせずに自分の想いを伝えられる意志の強い女性ですね。
管理人蒼雫のプチ知識
オーレリアは、幼い頃から「人の心や過去を見透かしているとしか思えないところが見られ『望まれない異能』」オーレリア自身の親にさえも避けられていたそうです。
そしてオーレリアの両親が事故で亡くなると、後見人としてトラヴィスが現れました。
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新たな火種
ファルサスとも国境を接するヤルダは現在宮廷が分裂し、内乱の怖れもあり不穏な状態です。
そのヤルダの王女が今回ガンドナの祝典に出席予定でしたが、途中で行方不明になってます。
そしてヤルダの混乱にレオノーラ（呼ばれぬ魔女）が絡んでいるようです。
レオノーラ（呼ばれぬ魔女）
レオノーラは不思議な魅力で国の宮廷に入り込み、陰から自分の意のままに国を操り国を滅ぼしたりするのが好きという厄介な魔女です。
魔女には珍しく配下を持ち、自らは魔法をあまり使わず配下にいろいろやらせているという特徴もあります。
オスカーを毒殺しようとしたり、今回のガンドナの城の襲撃も配下がやっていました。
ティナ―シャとトラヴィスへの嫌がらせが目的らしいですが、執念深い性格を感じますね。
管理人蒼雫のプチ知識
レオノーラの得意魔法は、召喚と人間の体の操作（治癒や変質）で、最上位魔族であるトラヴィスを地上に召喚したのはレオノーラだそうです。
レオノーラは現在ヤルダの王子に取り入っているとの情報受け、ティナ―シャとオスカーは根本的な解決のために動くことを決めました。
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最後に
今回もティナ―シャの心の揺れがありました。
頑なに結婚を拒絶していたティナ―シャでしたが、オーレリアやオスカーの言葉がかなり心に響いたようでしたね。
今回のもう一つのポイントは、レオノーラ（呼ばれぬ魔女）ですね。
少し見ただけでも執念深く嫌な女ですが、魔女と呼ばれるだけの力はありそうですし、配下もいることから また激しい戦闘が予想されます。
オスカーとティナ―シャの最強ペアに期待しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
